はるのリベンジ
梅ちゃんへの嫌がらせも落ち着き、あることに気付く。
私が、悪戯をすると、決まって、土方さんと梅ちゃんは、仲良く笑い合っている。
土方さんも、怒って、私を、追いかけてこない。
悪戯を仕掛け、梅ちゃんを探していると、洗濯しているのを発見。
沖田「何やってるのぉ?」
私は、とぼけて言う。
梅之助「見てわかりませんか?どっかの誰かさんに、やられて、洗濯してます。」
くくくっ。思った通りの反応だ。
沖田「誰だろうねぇ。そんな悪い奴は。」
はる「本っ当にねぇ!!」
と、梅ちゃんに睨まれる。
すると、梅ちゃんの髪の毛が濡れているのに気付く。
懐から手拭いを出して、梅ちゃんの頭を、ゴシゴシ拭いた。
梅之助「ちょっ、ちょっと!沖田助勤!」
沖田「髪の毛、濡れてる。」
梅之助「あぁ・・・。ありがとうございます。」
梅ちゃんと目があった瞬間、体が痺れるような感覚があり、固まってしまう。
手拭いの隙間から、見えた梅ちゃん、いや、おはるちゃんの目が、妖艶で、引き込まれる。
沖田「っ。」
そして、無意識に、梅ちゃんの頬にゆっくりと指を滑らす。
はる「沖田・・助勤?」
その声で我に戻り、居たたまれなくなって、「じゃあね。」と去って来てしまった。
まただ。
また、胸が掴まれたように痛い。
前も、こんな風になることはあったけど、今は、ポッカリ穴が開いた所がズキズキ痛い。
沖田「何かの病気かな・・・。」
不安が、襲う。