はるのリベンジ
馬を走らせ、大津に急ぐ。
私は、怒りで狂いそうだった。
新選組に入隊した時から、厳しい規律の元で皆、命を懸けている。
それなのに、幹部である人間が、法度を破るなんて、隊士に示しがつかないじゃないか!
もし、見つけた時、少しでも、抵抗するなら斬る。
宿に着き、宿主に聞く。
沖田「はぁ・・・。はぁ・・・。はぁ・・・。ここに、山南という男は泊まっているか?」
宿主「はい。ご利用頂いておりますよ。」
案内を受け、襖を開ける。
いた。
山南さんは、一瞬驚いて、刀に手をかけようとしたが、私も手をかけたことで、山南さんは、手をぐっと握りしめ、にっこり笑い、
山南「君が来たなら仕方がない。一緒に帰ろっか。」
山南さんは、そう言った。
私達は、一言も話さず、屯所に戻った。