はるのリベンジ
そして、鬼の副長が、部屋に引きずり込む。
お説教だ。
あと、気になること。
「長州に行く。」
梅ちゃんは、確かにそう言った。
そして、書簡を渡してきた。
隊員全員分の物。
そして、感謝の言葉を述べ出て行った。
私は、追いかけた。
沖田「梅ちゃんっっ!」
梅之助「沖田組長?どうしたのですか?」
バッと、梅ちゃんの腕を引き抱きしめる。
沖田「行かないでっ!側にいて欲しいっ!」
梅之助「沖田組長・・・。ごめんなさい・・・。私、行きたいんです。はるとして・・・。ごめんなさい・・・。今まで、ありがとうございました。どうぞ、お元気で。」
梅ちゃんは、目に涙をいっぱいためて、ギュッと抱きしめてきた。
そして、少しずつ温もりが離れていき、笑顔で「さようなら」と出て行った。
梅ちゃん・・・。私、また、君に会える気がする。それまで、待ってて良いよね・・・。
そして、部屋に戻ろうとすると、土方さんに、呼ばれた。
それは、皆の事を調べた、梅ちゃん手作りの書簡。
『沖田 総司』
表紙に書かれた梅ちゃんの字を指でなぞる。
頁を捲ると、笑ってしまった。
第一印象:とんでもない人。心の臓に毛が生えてる。近くにいると危険で迷惑を被る。甘味好き。
沖田「何これ?全然、違うよぉ。酷いなぁ。梅ちゃんから見た私ってこんな感じなのかな?」
土方「的を得てると思うが・・・。」
近藤「俺も、そう思う。」
沖田「そうかなぁ?甘味好きくらいですよ?合ってるの。」
そんな話で、寂しさを紛らわしていた。