はるのリベンジ
試練


二度目の情事を終えて、まどろむ。



しかも、東行様は、私を、抱きしめ離してくれない。


そして、時折、口づけを交わす。



何だかこれは、恋仲のようだ。口付けをされても、何故か、最初の時の気持ち悪さはない・・・。どうして?




そんな事を考えていると東行様の指が、身体の上を滑る。



恥ずかしくて、くすぐったくて、身をよじると、



東行「勿体ねぇな。おなごでいたら良い女になってただろうに・・・。」


と呟いた。



はる「それって、どういう意味で・・・。」



聞こうとすると、「立て」と促された。




私は、恥ずかしい思いを我慢して立つ。



はる「え・・・?」



東行様は、短刀を抜刀する。




はる「と、東行様?何を・・・。」



東行「動くなよ?動いたら、死ぬぞ?」



いやいや、目がイっちゃってますけど。




はる「だ、大丈夫ですよね?」


東行「お前が、動かなければな。」



はる「は、はい!」



私は、目を瞑る。




ザシュ。


シュパ。


シュ。シュ。シュ。






< 16 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop