はるのリベンジ
11月下旬、東行先生の父上様の使者が来られた。
私は、すぐに、梅之助になり、先生の元へ行く。
はる「小忠太様の遣いの方が来られています。」
すると、東行先生は、自分で、起き上がり、着物に着替えた。
そして、使者の方が帰られると、東行先生は、ふっと遠くを見て、
東行「正月には帰ってこいとの事だ・・・。」
はる「左様で御座いますか・・・。では、私は、途中まで、お供します。」
東行「あぁ。しかし、年が明けてからにする。」
はる「はい。かしこまりました。」
年末に、再度、父上様からの書簡にも、年が明けたら帰るという返事と、詩を贈っていた。