はるのリベンジ




年が明け、慶応3年。



東行先生の体は、一段と悪化していった。



そして、正月17日に書かれた父上様宛ての書簡に初めて、弱音を書き綴られた。



先生は、竹の絵ばかりを描いている。




竹は“生”の象徴だ。



代わって差し上げることが出来たら・・・。



そう思うと胸が潰れそうに痛い。


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