はるのリベンジ




俺は、元々、体は丈夫ではないが、去年辺りから、調子が、悪かった。



それをはるに見つかってしまった。



まぁ、あの小川に鍛えられたんだ。普通に見破るか・・・。



月隈といい、小川といい優秀だからこそ時にそれが、疎ましくなる。



しかし、俺が、以前にはるが言った”すべきこと”だと言うと、何も言わなくなった。



6月7日。ついに戦争が始まり、俺は、海軍総督を命じられる。



そして、白石邸にはるを置いて行こうとすると、「連れて行って欲しい」と言う。


あの刺客の一件と、新選組に潜入していた事が広まり、一気に、俺の愛妾はじゃじゃ馬という噂が広まった。



それに付け加え、戦争なんぞに出たら、それこそ、じゃじゃ馬だ。



本当の事を言うと、離れたくない。


しかし、戦争は遊びでない。



生きるか死ぬか、殺すか殺されるかの世界だ。



そんな所におなごを連れていける訳がない。



俺は、最終の言葉を言う。




東行「だったら、絶縁・・・。いや、絶交か。お前と別れる。」



すると、納得はしていないようだが、諦めたようだ。





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