はるのリベンジ
私は、山崎さんと近くの土手に、腰を下ろした。
山崎「大丈夫か?」
はる「はい・・・。」
山崎「あの男と、一緒に暮らしてるんか?」
はる「実は・・・。」
私は、今までの経緯を山崎さんに、話した。
山崎「はぁ・・・。なんか、しつこい奴やなぁ。」
はる「まぁ。」
山崎「でもなぁ。俺やったら嫌やわ・・・。愛してる女が自分の書いた文のために他の奴といちゃついてるとか・・・。」
はる「でも、盗んだりするのも・・・。」
山崎「確かにな・・・。他のおなごに、気がいったらええんやけどなぁ・・・。」
はる「他に気がいく・・・。あ。そうか・・・。」
私は山崎さんを見つめた。
ギュッと抱きしめて、作戦を話す。
はる「これで、どうですか?」
山崎「でも、俺、こっちは、知り合いおらんで?」
はる「花街なら、私、先生のお供してたので、『顔』で行けます。」
山崎「さすがやな。これ終わったら、屯所に来い。高杉からの文が来てる。取りに来い。ていうか、一緒に帰るで。」
はる「はい。」