はるのリベンジ






毎日、花街へ出かける。



そして・・・。



芸妓「失礼します。」


武五郎「っ・・・。」



武五郎様は恋に落ちた。



芸妓の朱音。



私は、初音に武五郎様の事を、よくよく説明した。



しかし、驚きの一言が返ってきた。


朱音「うちも、武五郎様の事を一目惚れしてしまいました。」



これには、驚きだった。




そして、二人は一晩共に過ごして、愛し合ったらしいというのは、後で知った。




その間に、私は、家に帰ってきて、久しぶりに一人になれた。



私が行きたかった所。



東行先生のお墓参り。



夜中だったけど、そんなの関係ない。



私は、先生のお墓に抱きついた。



はる「先生・・・。会いたかったです。全然、来れなくて、すみません。」



私はお墓の横に座り、先生にずっと話しかけていた。



夜明け前になり、稽古をする。




そして、別れがたいが、家に帰ると、武五郎様が、帰ってきていた。



武五郎「どこ行ってたの?」


はる「東行先生のお墓です。」


武五郎「あのさ・・・。朱音の事なんだけど。深い関係になったんだ。」


はる「そうでしたか。おめでとうございます。」


武五郎「これ・・・。ごめん・・・。」


そう言って、東行先生の文を渡してくれた。



はる「先生・・・。武五郎様ありがとうございます。」



先生の文には、愛の言葉が沢山綴られていた。


その文を胸に抱きしめた。







そして、私は、山崎さんと共に、京へ発った。






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