はるのリベンジ
はる「土方副長。梅です。失礼します。」
土方「おぉ。入れ。」
私が、入ると、沖田組長もいた。
はる「沖田組長!ただいま戻りました。」
沖田「おかえりー。」
沖田組長は、猫のようにじゃれついてきた。
はる「あの・・・。ちょっと!報告出来ませんので、離れて下さい。」
沖田「寂しかったし。」
仕方ない。これで釣るか・・・。
私は、包みを出す。
はる「沖田組長!これなーんだ?」
沖田「これは!かすていら!?」
はる「そうです!少し、離れてくれたら、多めにあげます。」
ズサササッ。
今度は、目をキラキラさせて、待っている。
可愛い人だな。
はる「では、どうぞ。」
沖田組長のため、かすていらを一本渡す。
沖田「こんなに良いの?」
はる「はい!沖田組長の分です。切ってきます。」
私は、お茶を入れて、皆に、かすていらを配った。
土方副長の部屋に、もう一度戻る。
はる「失礼します。」
かすていらとお茶を渡す。
そして、本題に入った。
はる「土方副長。武器ですが、薩摩や長州が、大量に買ってるようでした。戦争になると圧倒的に不利になるかと思います。」
土方「そうか・・・。会津藩に報告しておく。ところで、もう一件の方は?」
はる「治せる医者は、いませんでした・・・。良く効く咳止めは、買ってきました。」
土方「そうか・・・。」
はる「あの・・・。俺・・・。私、沖田組長と夫婦になろうと思います。」
土方「え・・・。」
土方副長が固まった。
はる「土方副長?」
土方「いや。何でもない。良いのか?」
はる「気持ちでは、不純かもしれませんが、沖田組長の側にいたいと思っています。医者にも通ってもらって、隊務もそこそこにしてもらうよう鬼嫁になります!」
土方「はははっ。お前らしい。・・・頼んだ。」
少し、寂しそうに見えるのは、気のせいか?
私は、一礼をして、部屋から出た。