はるのリベンジ
決意~沖田Side~
私は、梅ちゃんが出て行った後、心にポッカリと穴が開いたようだった。
苦しくて、全てが、色褪せて見える。
島原へも行くが、梅ちゃん・・・。おはるちゃん以上のおなごなんていない。
大好きな甘味も、イマイチだ。
私は、毎日、梅ちゃんが残していった自分を調べた書簡を読むのが日課になった。
沖田「会いたい・・・。何してるのかな?高杉と幸せにしてるのかな・・・。」
我ながら女々しいと思う。
でも、今でも、鮮明に自分の中に、梅ちゃんがいる。
そんな事を思っていると、長州征伐の話が出てきた。
もちろん、長州征伐に新選組も行きたいと志願したが、京で、騒乱が起こるかもしれないとのことで、長州征伐から外された。
長州征伐は、幕府側は敗退した。家茂公が亡くなられた。
そのため、隊が撤退したとのことだった。
色褪せた日を過ごしていた。
粛清をしたり、捕縛したり・・・。
ただ、幕府軍が敗北したということで、今までとは少し違う。
しかも、年の暮れ孝明天皇も・・・。