はるのリベンジ
気になる拾い者~高杉Side~
もう、ドウデモイイ。
俺の名は、高杉 晋作。少し前に、東行と名を変えた。
藩のため、力を尽くすも意見が聞き入れてもらえず、不利になり、苦しくなっていく長州。
やりたいことも出来ず、遂に俺は、壊れる。
精神的に、おかしくなっている事も、自分でわかっていた。
俺は、藩から10年の暇を貰い、髷を落として、頭を丸め、坊主になった。
坊主になっても、あちこち放浪するだけで飲んだくれていた。
面白くない・・・。
そんな日々を過ごしていた。
そして、京に来た。
京でも変わらず、飲んだくれている。
酒瓶を片手に、フラフラと町をさ迷う。
坊主姿で、酒を持ちフラフラしている俺を、町の連中は、蔑んだような視線を向けてくる。
そんな事には、もう、慣れた。