はるのリベンジ
最近、薩摩藩は、武力で、幕府側を完全に征服したいらしく、江戸で、強盗や放火などの乱暴を繰り返し旧幕府軍を怒らせるよう仕向けた。
そして・・・。
「大変だーっ!」
なんと、屯所の近くに、薩摩軍がこちらに銃を向けていた。
土方「お前ら!絶対に、挑発に乗るな!わかったな!」
全員「はいっ!」
しかし・・・。
我慢の限界を達した旧幕府軍は、慶喜公の許可を得ず、江戸の三田にある薩摩藩邸を襲撃してしまった。
土方「戦になる。梅・・・。お前は大坂に行け。」
総司様の側にいろと言うことか・・・。
はる「大坂には、報告には行きますが、戦には出させて下さい!」
土方「ダメだ!お前は・・・おなごだ。」
はる「沖田組長だって、出たいに決まってます!代わりに行きたい!それに・・・。以前の長州征伐で、新しい戦を経験してます!必ずお役に立ちます!お願いします!」
土方「お前の出陣は、総司の許可を得ろ。それなら、連れて行く。」
私は、大坂へ急いだ。
大坂で近藤局長と総司様は、休養を取られていた。
近藤局長に、土方副長から預かった書簡を渡す。
近藤局長が返事を書く間に総司様の元へ行く。
はる「お加減どうですか?」
沖田「おはる?会いたかった!」
無理に起きようとする総司様を止めて、私は、褥に潜り込んでギュッと抱きしめた。
はる「私もお会いしたかった。」
寝間着の上からでも体が熱い。熱があるようだ・・・。
肌の色も良くない。
総司様に、戦になることを話す。
はる「沖田組長の代わりに行ってもいいですか?」
沖田「ずるいよ・・・。そんな言い方・・・。許す以外言えない・・・。」
はる「絶対に、帰ってきます。土方副長も守ります。だから、沖田組長は、近藤局長を守って下さいね?」
沖田「わかった・・・。気をつけて・・・。」
しばらく、口付けを交わし、部屋を出た。
そして、近藤局長の書簡を持ち、伏見へ戻った。