はるのリベンジ


俺は、女の腕を引っ張る。


驚いて、固まっている隙に、引っ張って、茶屋に入った。


コイツ普通に、付いてきているがここがどういう所かわかっているのか?



連れ込んだ自分は棚に上げて、女が心配になる。






女から、刀を引ったくって湯浴みに行かせる。




自分も、湯浴みに行って、帰ってくるとまだ、女は戻ってきていない。




逃げたか?



いや・・・。刀はこちらにある。



そして、酒を頼み、呑みながら待っていると、襖が開いた。




綺麗になって、少し、上気した身体と顔が、妙に色っぽくなっている。




へぇ。




俺は、女に酌をさせ、引き寄せ、首筋に、唇を這わせた。



女は、ビクッと身体を揺らす。



今宵はこの女と寝る・・・。いつも、芸妓と床を共にしているが、今宵はコイツで良い。



押し倒し、口付けをすると、女は、固まり、物凄い力で、押し返してきた。



「初めてだったのに!それに、僧は、おなごとこういうことはしてはダメですよね!」



初めて?



ほぉ・・・。



それを聞いた瞬間、心の奥底で、ジワジワ湧き出てきた感情。








ーコイツの全部が欲しいー





そして、俺は、女に深い口付けをする。




口移しで、酒を飲ませる。




首筋に舌を這わせ、吸い上げて、赤い痕を残す。




だんだん、抵抗する力が、弱くなるに連れ、うるうるした目で見つめられると、理性が削がれていく。




俺は、女の耳元で、尋問を始める。



東行「名は何という?」


はる「・・・。はると・・申します・・・。っ」



俺は、愛撫しながら、全てを聞き出す。



はるの全てを聞き出した時には、はるの身体中に俺の口付けた赤い痕が散らばっていた。





俺は、はると身体を重ねる。




はる「・・・っ」



痛がっている。



本当に、初めてか・・・。



はるの初めてになれたのが嬉しく思う自分がいる。


本来であれば、止めてやった方がいいのだろう。


でも、止めてやれない。



俺は、何故かコイツを欲している。理由は解らないが・・・。




はると身体を重ねる事を嬉しいと思っている自分がいた。



そして、はるの手を取り、指を絡ませて、はるを求めた。







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