はるのリベンジ








次の朝、はるは、目を覚まし、焦って、赤くなったり、青くなったりしていた。


東行「くくくっ。面白い奴・・・。」



昨日の事を聞いてきたはるに事実を告げると、肩を落として、出て行こうとした。




このまま、また、真っ正面から、壬生狼の所へ行く気だな。コイツは・・・。



そう思った瞬間、俺は、無意識に話していた。



東行「壬生浪士組は剣豪の集まり。お前が、行ったところで、返り討ちにされるのは目に見えてる。しかも、あそこは、男しかいない。おなごのお前が一人で乗り込んだところで手込めにされて終わるだけだ。頭を使わないとなぁ・・・。」



しかも、俺が、教示してやるとまで言っていた。




でも・・・。頭に引っかかっていた事を聞く。



東行「お前・・・。もうすぐ、婚礼を挙げるんだろ?だったら、父親の事なんか忘れて、そいつと幸せになれ。」



そうだ。おなごの幸せを考えるなら、絶対、こうするべきだ。





でも、はるは、仇討ちを選んだ。



その時の目を見ると、本気だと、わかったが、試してやりたくなった。




東行「覚悟を見せろ。」




その言葉に、はるは少し、考えて、自分の髪を切った。




本気か・・・。




渡された、髪の毛に触れると、先程まで、撫でていた事を思い出し、俺は、また、はるに触れたくなった。



俺はポイッと、髪を投げて、はるを引き寄せ口付けをする。



はる「何をっ!」



東行「覚悟を見せるって言うなら、お前からお前を差し出せよ。」





そして、最もらしい言葉で、挑発すると、はるから唇を合わせてきた。






俺は、はるを抱きながら、コイツを一人前にする事を決めた。










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