はるのリベンジ
半月ほど経った時、俺は、小川と月隈と3人で呑んでいた。
小川「お前、今宵は、梅のこと抱かなくて良いのか?くくくっ。」
東行「今日は、アイツは、お馬の日だったからな・・・。」
月隈「はぁ・・・。優しい事だな。って、報酬の代わりに身体を要求するのは、最低だがな・・・。」
二人共、俺を酒の肴にしてやがる。
東行「ところで、梅の奴はどうだ?あと半月で仕上がりそうか?」
小川「こちらは、問題ないよ。」
月隈「こちらも、問題ない。梅は筋が良い。」
小川「そうだな。まぁ、目的のために、頑張ってるんだろうけどね・・・。なぁ、東行、復讐なんか、止めてはどうだ?俺は、あの子が心配だよ。」
月隈「確かに、俺もだ。壬生狼の中に入れるっていうのは、言わば、狼の巣窟に、兎をくれてやるようなものだ。」
東行「覚悟の上だ。それに、言っても聞かない。」
小川「そうか・・・。では、しっかり、叩き込まないとね?」
月隈「あぁ。」
小川「そう言えばさぁ。東行、梅の病の事、聞いた?」
病?なんだそれは?
東行「いや・・・。アイツ、どこか、悪いのか?」
小川「聞いてないなら良い。梅には、ちゃんと、東行に、教えて貰えって言っておいたから。」
月隈も、知っているようで、二人でクスクス笑っていた。