はるのリベンジ
時は満ちた。
俺は、桂に、壬生浪士組に間者を3人入れることを、聞いた。
東行「桂・・・。悪いが、梅は間者ではない。もしかしたら、そいつ等を梅が、粛清するかもな・・・。」
桂「あぁ。あの子は、自分の事を成せば良い。敵になろうとも、応援はしている。」
東行「アイツを明日、入隊させる。」
桂「お前は、これから、どうする?」
東行「そろそろ、萩に帰る。投獄生活だ。」
桂「ふっ。お前も、愛妾も、変わってて・・・。くくくっ。良い組み合わせだな。良かったな。高杉。」
東行「うるさい。」
俺は、最後の夜を、はると過ごした。
なかなか、離してやれず、日が、真上になっても、抱きしめていた。
はる「あの、春風様・・・。もう行かなくては・・・。」
ギュッ。
東行「そうだな。」
ダメだ。行かせなくてはいけないのに行かせたくない。この腕から、離してやれない。
すると、
小川「おーい。東行。梅はもう・・・。って、何してんだよっ!もう昼餉も終わってる時間だぞ!」
小川に、引っ張り剥がされて、梅を送り出した。
小川「はぁ・・・。ったく。そんなに、離れたくないなら、復讐なんざ、止めさせろよっ!」
俺は、頭をかきながら、
東行「アイツは、決めて行ったんだ・・・。後は、見守ってやるだけだ・・・。頑張れよ。梅・・・。命を落とすなよ・・・。」
梅が出て行った襖を眺めながら呟いた。