はるのリベンジ
そして、夕餉時。
全員「・・・。」
沖田「いただきまーす♪」
土方「おい・・・。これは何だ・・。いや、どういうことだ?」
沖田「さぁ、皆さん、召し上がって下さい。」
土方「総司っっ!梅っっ!」
はる「ひっ。はぃぃ。」
沖田「何ですか?」
土方「俺は、夕餉の準備を頼んだ筈だが?説明願おうか?」
沖田「夕餉中ですが・・・。」
土方「総司っっ!」
そう、土方副長が怒っていらっしゃるのは、当然。
あの後、土手に連れて行かれた私。沖田助勤の『助勤命令』でヨモギを取っていたが、沖田助勤が買い物に行き、買ってきたのは団子の粉のみ。
夕餉は、団子と、具の少ない味噌汁のみとなった。
沖田「まぁ、食べてみて下さいよ。梅ちゃんの団子。美味しいですよ。」
はる「あの・・・。まだ、報告があります。」
ギロリ。土方副長に睨まれた。
ひっ。怖いよ。
はる「実は、今月分の食費を全て、団子の粉を買ってしまって、もうありません!すみません!」
全員「はぁ!?」
土方「何でそうなる!?」
はる「それは・・・。」
チラリと沖田助勤を見ると、その視線に、土方副長が気付いた。
土方「総司。報告しろ!」
沖田「えー。まだ、食べてる・・・。」
土方「良いからしろっ!!」
沖田「取りあえず、梅ちゃんの団子を食べてみてくださいよ。スッゴく美味しくて、私、この味に惚れ込みまして、買い物に行ったら、粉が安くて。で、まとめ買いをしたんですよ♪」
土方「それ喜ぶのは、お前だけだ!」
沖田「そうかなぁ。毎日でも食べたくなりますよ♪」
山南「まぁまぁ。たまにはこういうのも良いじゃありませんか?」
山南副長!優しい!
しかし、
その後、土方副長に四刻はお説教をされた。
私は、その夜、気を許してはいけないと思いつつ熟睡していた。