はるのリベンジ
私は、梅ちゃんと話しがもっとしたくて、山崎さんの部屋に行く。
すると、中から、
「甘い物好きですか?」
と言う声が聞こえた。
僕は、サッと、襖を開ける。
沖田「好きです!」
すると、山崎さんは、『またか』というように、はぁ・・・。と溜め息。
梅ちゃんは、気配を消してた私に、驚いている。
そして、梅ちゃんが、お茶を取りに行く。
山崎さんが行くと言ったが、密偵してこの建物の造りを頭に入れたから大丈夫と言った。
山崎「あの子を調べたらええんですか?」
沖田「そう。良くわかったね。流石、山崎さん。」
山崎「いえ。長州出身って言ってたので・・・。」
沖田「何かを隠してると思うんだけど、まだ、何かはわからないけどね。」
山崎「確かに、何か隠してますね。」
沖田「うん。でも、あの子スッゴく面白いんだよ?だから私の小姓になってもらおうかなって・・・。」
その言葉に、バッと、山崎さんが私を見る。
山崎「ほんまですか!?」
沖田「うん。最近、山崎さんも、忙しいみたいだし。嫌なら、諦め・・・。」
一番隊組長の小姓なんて良い役職だ。一応、頑張ってくれている山崎さんに了解を得ようとすると、山崎さんは喰い気味で即答した。
山崎「いえ!梅の方が良いと思いますっ!きっと楽しいですよっ!」
沖田「うん。私もそう、思う。」
すると、梅ちゃんがお茶を持って、帰ってきた。
団子と金平糖を貰う。
美味しい!これ何!?スッゴく美味しい!この団子、どこに売ってるのかな?
そう夢中で食べてると、梅ちゃんが、豊玉発句集の事を聞く。
すると、山崎さんがお茶を吹いた。
汚いなぁ。
山崎「なんでそれの事、知ってるん?」
そして、私が、教えてあげると、山崎さんは、転げ回って、笑ってる。
僕は、こっそり、山崎さんに、耳打ちする。
沖田「ね?この子、面白いでしょ?」
山崎「はい。めっちゃおもろいです。いい子見つかって良かったですね?」
沖田「うん。」
そうして、話していると、土方さんが、真っ赤な顔して入ってくる。
もう、また怒鳴ってる。
梅ちゃんは、プルプル震えちゃってる。
可愛いなぁ。
そして、夕餉を任される。
まぁ、めんどくさいけど、梅ちゃんとならいいか。