はるのリベンジ
仕方がないから、お勝手に二人でやってきた。
梅ちゃんは、夕餉の用意を始める。
ん?この包み紙・・・。
棚を漁っていると・・・。あった!これは!!
なかなかお目にかかれない、特注の菓子ではないかっ!
私は、夢中で食べてると、梅ちゃんが忙しそうに、手を動かしている。
沖田「梅ちゃん。」
梅之助「はい?」
と振り向きざまに、梅ちゃんの口に、菓子を放り込む。
すると、梅ちゃんが、真っ赤な顔になった。
ふふっ。面白い反応。
これで、共犯者も作った。
そして、残りの菓子を口に放り込む。
今日の夕餉の献立を聞く。
何か湯豆腐の気分。
そして、先ほどから気になっていたことを聞く。
沖田「梅ちゃんがさっき持って来てくれた団子ってどこに売ってるの?」
梅之助「あ・・・。あれは、作ったんです。」
沖田「え!?作れるの!?今から、作って!」
やった!いつでも食べれる!
梅之助「今からって・・・。ヨモギも取ってこないとだし、夕餉の用意が・・・。」
沖田「取りあえず行こう!」
善は急げだ。
はる「待って下さい!沖田助勤!」
呼び止められて振り向くと、梅ちゃんが、上目遣いで手拭いで私の口周りを拭いた。
梅ちゃんの指が、少し、私の唇に当たる。
何だか、ドキドキする。
沖田「い、行こう!」
私は梅ちゃんの手を引っ張り、土手へ行く。
私は、梅ちゃんを、土手に残し、買い物に行く。
梅ちゃんは、紙を渡してきた。
沖田「豆腐、しろな・・・。」
梅之助「沖田助勤!その紙に書いた物を買ってきて下さい!甘味はダメですからね!」
沖田「何だか、お使いみたいだね。じゃ、草摘み、宜しくね。」