はるのリベンジ




8月12日。




とんでもないことが起こる。




「火事だーーーー!!!!」

「火事だっーーーー!!!」



そう言った声があちこちから飛び出す。




私達も、急いで行くと・・・。



はる「っ!・・・。沖田助勤!!火を消さなければっ!」



沖田「駄目なんだ・・・。」



はる「え・・・。」



沖田「私らは、火消しの妨害をしなければいけない・・・。」



はる「何で?」



沖田「芹沢隊長からの命令・・・。」



はる「そんな・・・。」




私は、芹沢隊長の元へ行く。




はる「芹沢隊長っ!こんなの間違っていますっ!早く火消しをっ・・・。」


芹沢「うるさいわっっ!!!お前・・・。どこの隊だ?あぁ?」



ビュン。



鉄扇で頭を殴られそうになり避ける。



芹沢「命令だ。避けるな。」



バシッ。


はる「う゛・・・。」



鉄扇で、腕を殴られた。





近藤「すみません!芹沢隊長。良く言って聞かせます!」



芹沢「近藤、躾は厳しくしろよ?」



近藤「はい。」




私は、芹沢隊長を、睨みつける。




その視線に気付いた、芹沢隊長が、私を蹴り飛ばす。




はる「酒に溺れて、身を滅ぼしますよ?」



芹沢「生意気な小僧め・・・。」



はる「あなたは、この壬生浪士組をどうしたいんですか!?これは、会津藩主の松平様のお顔に泥を塗る行為ではありませんかっ!?」




芹沢「何をぉぉぉ?知った風な口をききおってっ!」



その時、近くで乱闘騒ぎが起きる。





その鎮静と火事と、芹沢隊長がお酒に酔って、覚えていらっしゃらなかった事で私の処分は免れた。





しかし、幹部全員からのお説教というより宥めてくれていた。




近藤「梅君。君の気持ちはわかるが、芹沢隊長に刃向かってはいけないよ。」



はる「どうしてですか?あんなのおかしすぎます!」



土方「お前、死んでもおかしくなかったんだぞ。」



永倉「今回は良かったけど、次はないぞ?お前は、運が良かったんだ。」



はる「納得出来ません。放火は、極刑です。それなのに火消しを妨害するなんて、正気の沙汰じゃない!」




皆、口をつぐむ。






私は、特に、罰せられることもなく、注意だけで済んだ。





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