はるのリベンジ




次の日、倉庫を調べると、大量の武装蜂起用の武器と新選組襲撃計画の連判状があった。




あった・・・。あったが、どうしよう・・・。もっと、過激な事も考えてると言っていた。



でも、これを新選組に渡すと言うことは、長州を裏切る事・・・。長州を裏切るという事は、東行先生を裏切る事・・・。




私は、倉庫を出て、溜め息をつく。



「あれ?君は・・・。」


バッと振り向くと、そこには、久坂様がいた。



私は、知らないふりをした。



はる「お客様でいらっしゃいますか?ここは、倉庫でございます。こちらへ・・・。」


久坂「君、高杉の妾ちゃんだよね?名前は・・・。おはるちゃん!」



はる「いえ。私は・・・。尾藤と申します。」




久坂「ふーん。そっか。ここには、密偵?」


どうしよう。もうバレてる。


はる「私は、」


すると、久坂様は



久坂「高杉から伝言だよ。」



その言葉にピクッと反応してしまう。


しまった・・・。密偵でやってはいけない事なのに・・・。



固まった私を見て、久坂様は笑いながら


久坂「『お前の好きにしろ。敵、味方、余計な事を考えるな。』だって。」



はる「あ・・・。」


私は、何と反応して良いかわからず固まったまま。



久坂「ねぇ、おはるちゃん。大丈夫だよ?自分にとって一番の事をしてみなよ?後悔したくなくて残ったんだよね?」


そうだった。東行先生と一緒に帰らずここに残ったのは調べる為だ。



はる「ありがとうございます!久坂様。先程は大変失礼しました。もし、高杉先生にお会いしたら、「好きにさせて頂きました。高杉先生、とんでも無い事になったらすいません。」とお伝え下さい。」



久坂「ハハハッ。わかった。」


そして、久坂様は、店の方に出て行った。



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