はるのリベンジ





私は、お粥を持ち、沖田助勤の所へ行った。




はる「失礼します。」




すると、沖田助勤は、褥の中で、笑っている・・・。




はる「何、笑ってるんですか?気持ち悪い。」



沖田「なっ。急に、入って来ないでよ。」



はる「声、掛けました。で?何してたんですか?」



沖田「思い出してた。」



はる「何を?」



沖田「あ、あの娘さんとの・・・。」



また、真っ赤になってる。可愛いなぁ。



はる「沖田助勤も、恋をすると、そんな風に可愛くなるんですね。」


沖田「恋!?・・・。そっか・・・。これが、恋かぁ・・・。ふふふっ。」



笑いながら、バシバシ私の腕を叩く。



はる「相手、知りたいですか?」


すると、ガシッと腕を掴まれ、顔を鼻が当たりそうな位置まで寄せられる。



はる「ち、近いです!」


沖田「教えてっ!!」


はる「名前は、はる。沖田助勤の話を、考えると、相手は、俺の姉です。」


沖田「おはるちゃん・・・。うん。ピッタリだ。可愛い名前。って姉上!?」


はる「はい。双子の姉です。体の傷まで同じ所にあるんです。以前に、父を、拷問した奴らの仲間に、面白がられて、傷を付けられてしまったので・・・。」



沖田「許せないね。私が、捕まえて斬る。」


一瞬で殺気が溢れている。


はる「そうですね。頼もしいですね。」


沖田「ねねねね。それで、恋仲とかいらっしゃるのかな?」


沖田助勤は、私の袖を引っ張る。



東行先生は、恋仲と言うのかな?私達の関係って何だろう?



はる「恋仲は、おりませんが、想いを重ねてる方はいます。」


それくらい言っても良いですよね。



沖田「そっか・・・。でも、夫婦とか恋仲でないなら私にも希望があるよねっ!梅ちゃんは、応援してくれる?」


なんだか、おなごみたいだな・・・。と苦笑い。



答えないでいると、


沖田「助勤命令だから。」


と低い声で脅された。



とりあえず、話しを変えて、部屋を出た。










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