フェノメナ・コンバット
すると、


「……だって僕はまだユウト達と一年間しか付き合ってないから。二人は18年間の仲でしょ?……僕だってなるべく二人に溶け込みたい」


と寂しそうな声音で言った。ハルタは一年前に他の「日本総合児童施設支部」から移送されてきたばかりなのだ。だが、俺達はとっくに仲良くなっていると信じていたので、少しばかり驚いたのも事実だ。


「お前……。そんなこと考えたのか。ハルタのくせして。」

「だって……」


ハルタが青い瞳を潤ませ俯く。


「……安心しろ。俺達はもう仲間だ。」


意外なことに言葉を返したのはトーリだった。トーリは基本本心しか言わないから真実なのだろう。
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