フェノメナ・コンバット
ハルタにならい俺も朝食のプレートを受けとる。今日のメニューはトーストにハムエッグ。ステファニーが作るとこのシンプルな献立も最高のごちそうになる。何だかんだ言って、食事が俺のなかでの楽しみになっているほどだ。(ステフには言わないが)
俺とハルタがトレーを持ってどこに座ろうかと逡巡していると、「……こっち来なよ」と眠そうな声がした。
「おお!トーリ。おはよう。今朝は随分と眠そうだな、お前。」
「おはよう!!トーリ!!」
俺達二人はそういいながら、目の前の食べながらも船をこいでいる男――トーリと同じテーブルに座る。