元ヤン彼女×冷酷彼氏 【完】
「なんでもないって顔には見えない」


「……それでも遥には関係ない」


私は掴まれた腕を振りほどいた。


「……どこに行くんだよ」


「……」


「変なこと考えてんじゃねーだろうな」


遥は真剣な目で私を見ていた。


「やっぱり私はここにいる人間じゃなかったんだよ…私のせいでみんなを巻き込んじゃった」


頬を涙が伝った。


「何があったんだよ?!俺にも説明しろ」
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