元ヤン彼女×冷酷彼氏 【完】
私は堪らず大粒の涙を零したのだった。


「ほらほら、泣かないでですの」


と、奈々花は笑いながら涙を拭いてくれた。


「よーし、主役も揃ったことだし、劇やるぞー!もうすぐ俺たちの出番だ!!」


「え、でも隼人は…」


「いいからいいから♪桃ちゃん♪」


奈々花は意味深に笑いながら体育館へと私を連れていった。


「桃ちゃん!セリフは完璧ですの?!」


「い、一応…」


まさかこれから劇をやるだなんて思ってもみなかった。
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