元ヤン彼女×冷酷彼氏 【完】
王子の衣装を身にまとった遥が舞台にいた。


「なんで……」


私は自分の台詞も忘れただただ唖然とした。


「姫を助けに来ました」


遥が話す事に観客の歓声が上がる。


とりあえず訳わからなかったが、演技を続ける遥を見て私も演技に戻った。


「貴様にようはない!帰れ!」


「そうはいきません。僕はあなたに恋をしたから」


演技と分かっていても胸がドキッとした。


遥は真剣な目で私を見ていた。
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