元ヤン彼女×冷酷彼氏 【完】
「何をふざけたことを!!!」


そして遥は暴れる私を抱きしめた。


キャッー!!


と観客から歓声が上がる。


あれ?!こんな芝居あったっけ?!


突然のことに思わず固まってしまう。


「姫…どうか目を覚ましてください」


そう言うと遥は顔を私へと近づけた。


え?!嘘でしょ?!キスするつもり?!


反射的に私はギュッと目を瞑った。


「…馬鹿」


耳元で遥は囁くとそのままキスするフリだけして顔を離していった。
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