元ヤン彼女×冷酷彼氏 【完】
有馬遥は不思議そうに私を見ていた。


「わ、私、1年生の登坂桃那って言います!」


「…」


「そ、その…去年、公園で倒れていた私を助けてくれたのってあなた…だよね?」


そう言うと有馬遥は少し考えるフリをした。


「あ、もしかしてあの時のヤンキー?」



カチンッ


まさかの第一声がそれ?!


ついその言い方にイラッとしてしまった。


「そ、そうだけど…」


「ふ~ん…で、なんで俺って分かったの?」
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