元ヤン彼女×冷酷彼氏 【完】
「あ!そうだ」


私はカバンの中から有馬遥の生徒手帳を出した。


「これを帰り際に落としたのが見えて…」


「あ~これ無くなったかと思ってた。あんたが持ってたんだ」


有馬遥は礼を言うこともなく生徒手帳を奪った。


あれ、なんか思っていた有馬遥のイメージとなんか違うような……


「で、俺に何の用?」


有馬遥は面倒くさそうにアクビをしていた。


な、なんなのこの人。


私の思っていた人と全然違う!!


私の中で有馬遥のイメージがどんどん崩れていく音がしていた。
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