元ヤン彼女×冷酷彼氏 【完】
「有馬遥!!!!」


私が叫ぶと振り返った。


「ねえ!教室どこか分かんなくて、案内してもらえない?!」


「なんで俺が」


有馬遥は友達数人と一緒にいた。


「遥、知り合い?」


「いや、知り合いってほどでも」


「可愛いじゃん。なら、俺が案内して「いい」


なんて話しているかは聞こえなかったが、有馬遥は「はぁ~」とわざとらしく大きくため息をつくと、案内してくれた。


「ありがとねっ」
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