小鳥遊さんの愛し方
「なんでだと思う?」
「何をやらかしたの?」
俺の言葉に首を傾げる天咲。
「やっぱなんでもない。」
すずに聞いた方が早いと思い、俺はその場を秋斗に任せて部屋に入った。
すずに電話をする。
数コールのあと、もしもし!という元気な声が聞こえて、ちょっと安心してから話を始めた。
「仲村さん、なんかすずに天咲の愚痴言ってない?」
「言ってる!なんで分かったの!?」
やっぱり…。
あの男は一体何をしたんだ。
「なんで怒ってるの?」
「天咲くんが合コン行ったんだよ?
変だよね!」
…天咲に協力してる俺がバカみたい。
すずに、分かったありがとう。と伝えて電話を切ってリビングに戻ってすぐ、秋斗はなんだって?と話しかけてきた。