小鳥遊さんの愛し方








「ただいま」




小声で言ったはずなのに、すずは起きた。




「…千尋!おかえり〜!」




「待っててくれてありがとう」




俺はそう言って、ぎゅっと抱きしめたあと
すずの唇に自分の唇を重ねた。




でも、朝からずっと眠いと連呼してたすずは、
睡魔に負けてまた寝てしまった。




お姫様抱っこで一緒の寝室に運んで、
おでこにそっとキスをしたあと、俺はすずが作ってくれたご飯を食べた。









< 143 / 157 >

この作品をシェア

pagetop