小鳥遊さんの愛し方
❁ ❁ 千尋side ❁ ❁
朝、遠藤たちが来る前に、すずとすずの教室で待機中。
周りの人の目が痛い気もするけど、
すずは別に気にしてないみたいだからいいかな
実はすずが図書室から出ていったあと、
少しして、自分の発した言葉に後悔してた。
だから、謝るキッカケをくれた遠藤には感謝してる。
「おっはよー!」
遠藤が手をあげながら教室に入ってきて、
クラスの人達も口々におはようと言い返してる。
そして遠藤は俺を見て一旦止まってニヤッとした。
「…ふむふむ、その様子だと……」
ニヤニヤがうざったいけど、まぁ、いいよ。
「うん、なんとか仲直りしたよ。
ありがとう、えんど……秋斗」
「へ?」
秋斗は俺に下の名前で呼ばれて驚きすぎてる。
すずも目を大きくさせて驚いてるけどね。