小鳥遊さんの愛し方
ご飯を食べ終わって少ししてから、母さんが誰かに電話をしにリビングから一旦抜けた。
「それにしても、本当に賑やかだね!」
「うるさくない?」
俺がそういうと、すずは首を横に振った。
「こんなに賑やかなの、久しぶり!
お母さんもいたらいいのにな~」
そうつぶやいたあと、母さんが戻ってきて嬉しそうに、すずちゃん!と言った。
「真里が仕事早く終わるから、夜に来るって!」
「え、お母さん、来るんですか!?」
母さん、電話の相手は真里さんだったんだ…。
すずの考えてることが分かったのか、
自分が来て欲しいって思ったのか、
どちらかは分からないけど、結果オーライってやつだよね。