小鳥遊さんの愛し方
「うわ、なんか空気重くない!?」
話が終わった頃に丁度2階から姉さんたちが降りてきた。
「姉さん、少しすず返して」
「えぇ…仕方ないなぁ……」
俺はすずの腕を引いて、自分の部屋(ずっとそのままにされてる)に入った。
すずは中をキョロキョロしてる。
実家の俺の部屋の方が、生活感あるからね。
「さっき、凛さん…すずのお父さんの話聞いたんだ」
「お父さんの…?」
すずは真里さんに似た驚きの表情をしてから、ニコッと笑った。