◇everlasting love◇
その日の夜 光から電話があった。


『彩羅元気だったか?!』



何も変わらない光の声



それを聞いてるあたしの心




前とは少し違ってる。




光の声を聴きたくて

会いたくて・・・


あんなに辛かった..




今 やっとかかてきた電話


何もないかのように 

光は部活の話

学校の話をする



その声は あたしの心に はいってこない



『…彩羅?聞いてる?』


『…うん。聞いてるよ』



涙が溢れてきた。。。


なんでだろう


光は 変わらない


あたしの我がままな気持ち

このやり場になない寂しさ



『…泣いてるのか?!』




『光…ごめんね…

あたしもう……』




(限界なの。。。)





小さな声で呟いた。





『彩羅…そっか…ははっ』


光は受話器の向こうで

笑ってた



お前

寂しいかったんだよな

一緒の高校行けなくてさ


野球ばっかの俺だもんな



会う時間

お前をどっか連れてって

やる時間もねえし

時間いっつも破って

ばっかだったもんな




俺さ  彩羅に甘えてた

お前ならさ 

分かってくれるかな…

なんてねっ


俺の野球してる姿を

好きになってくれて

応援してくれてるんだっ!
てさ



でも それは俺の甘えでさ

お前のことかまって

やれなかったのは俺


俺の勝手な想いで っ…



光が 泣いてる…



『彩羅 今までサンキュー!

俺さ野球頑張るからな!』

泣き声で しゃくりながら


『お前が俺をふったんだぞ!
 いつか後悔させたるから!』

そう言って笑った……




あたしの初恋が終わった…



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