ろーるあうと!


病室の棚から兄は、ガサガサと何かをあさり、
手鏡を
私に渡しながら言った

「悲鳴上げるなよ。」

悲鳴?

悲鳴って、きゃーとかのやつ?
そんなことしないし









「・・・・・なっ」






愕然とした

私の顔は、若さ特有の肌艶に
幼い感じの顔


大人になりきれていない
あの、学生の時の顔をしているのだった

< 6 / 12 >

この作品をシェア

pagetop