艶麗な夜華
「アハハッいいですよ!」



「えっ!冗談だよ!冗談!


俺がおごるに決まってるでしょ?」



「でも……お金……」



「アハハハッ余計な話しちゃったなぁ~。


ブランドもののバッグは買ってあげれないけど、


ご飯くらいはご馳走するよ!」



「ありがとうございます!」




そしてあたし達は連絡先を交換した。





あたしにとって佐藤さんは特別なお客さん。




初めて指名してくれたのも、


家庭の事情を話してくれたのも、


連絡先を交換したのも、


全部佐藤さんが初めてで、


そんな佐藤さんは、


あたしの中でずっと特別な存在であり続けると思っていた。





でも……


それは違った。







愛華の言う通りだったんだ。



< 144 / 700 >

この作品をシェア

pagetop