艶麗な夜華
「でも俺はこんな風に女の子を誘ったりしな~い。


沙希だけだよっ」



頂上に着き、


愛華が車を停める。



「本当かなぁ?」



「ハハッ今日の沙希は疑い深いねっ」



「ごめん……」



「寒いけど少し降りようか」



「うん!」




車を降り夜景を見ると、


さっきよりぐっと寒くなった気温に身を縮める。



「さむっ!」



すると愛華が後ろからあたしを抱きしめた。



「これでどう?」



「キャッ…」



「あれ?駄目だった?」



愛華が後ろからあたしの顔をのぞき込む。



「ビックリしただけ……


温かいね愛華」



「じゃあこのままでいる」



愛華はあたしの首元に顔を埋め、


何処までもあたしをドキドキさせる。

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