艶麗な夜華

「その必要はないって言っただろ」


「でも！最初に約束した訳だしさ！


やっぱり約束は約束だから！


お店の後片づけだってやるか…」



ガチャ


話している最中にドアが開き、

入ってきたのはヤスとキン。


「「おはようございます」」


「おはよう」


ヤスはあたしの顔を見るなり不機嫌そうに話す。


「なんだ沙希お前！


店の片づけ放り投げて今までなにしてたんだよ！」


「えっ…」


理由は知っている筈なのにそんな事を言ってくるヤスに首を傾げた。


するとヤスはますます不機嫌そうに話す。


「"えっ"じゃねぇよ！

明日からちゃんと片付けに来いよ！」


ちょ、ちょ、なに言ってるのヤス？


戸惑っているとヤスが目配せをする。


あっ…そういう事。