艶麗な夜華
あまり感情を表に出さないキンも、


悔しさに顔を歪める。



「恭也は……どうなの?


お店が暇で……」


「恭也さんはいつもと変わらないし、


"必ず客は戻ってくる"


なんて言っているけど内心はわからねぇ。


ロウとヒロキが辞めて、


すぐに求人を出す予定だったけど、


誰も面接に来ないところを見ると、


この状況に人を雇う事を躊躇しているんだと思うよ。


現状、俺達3人で回れるからな。


言っても、閑古鳥が鳴くほど暇な訳じゃねぇから大変ちゃ大変なんだけど」
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