艶麗な夜華
翔ははにかんだ笑顔をしたかと思うと、


信じられない言葉を口にした。



「いや……購入者が決まってるって言うのは……嘘!」


「はぁ??」


「俺もあのブルゾン気に入ってて、


なんか売るのがねっ

……もったいなくなったっていうかさぁ~」



軽く舌を出す翔に、


もう怒りはMAXで。



「ふざけんなテメェー!!


なにがもったいないだ!!


売る為に買い付けてんだろーが!!


客に売らないならこの店はなに?


お前が気に入った服を展示してるだけか?


だったら入店料をとれ!!」

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