恋のメロディー
★始まり
少し肌寒いある春の日。



美鈴は早朝に目を覚ました。

パジャマのまま階段を降りると、妹の萌香がこちらを見ていた。

萌香は不思議そうにこちらを見ていた。

「何?」

美鈴は少し怒ったように言った。

「だって、お姉ちゃんいっつも遅いのに今日早いから・・」

「いいじゃん。時には早く起きたって。」

そういうと、美鈴はリビングに入った。


「おはよう。あら、今日は早いのね。」

母もまた不思議そうにしていた。

「何でみんなそう言うのよ?」

「本当にめずらしいわね・・。いっつも遅刻ぎりぎりなのに。今日、何かあるの?」

「ううん。別に・・」

「分かった~~。今日は4月1日でしょ?」

嬉しそうに会話にはいってきたのは、萌香だった。

「何言ってるの。今日は4月10日よ。」

「あっ、そっか~。」

「もう、バカね。」

そんな二人の会話を聞きながら、美鈴はソファーに横になった。
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