恋のメロディー
「お姉ちゃん遅いよ。」

萌香が少しふくれていた。

「ごめんごめん、いただきます。」

美鈴はトーストにかじりついた。

すると掛けてあるからくり時計が8時を知らした。

「あっ、今日私日直だから。行ってきまーす」

そう言うと美鈴はドタバタと玄関に向かった。

「ちょっと、朝ご飯ぐらいちゃんと食べてよ!」

母の声が聞こえたが美鈴は扉を開けた。

外はまぶしいほど明るかった…。



美鈴は学校へ真っ直ぐに歩きはじめた。

しばらく歩いて、途中の自動販売機で立ち止まった。

「美鈴~。」

右の方から声がした。

「おはよー。麻希ちゃん」

友達の麻希だった。

二人楽しく話しながら学校へと向かった。

「なぁなぁ、聞いた?」

なんだか嬉しそうに話し始めたのは麻希だった。

「えっ?何が…。」

「あのな、今日席替えやて!」

「本当?やったぁ。」

「そやから早よ行こ!」

「うんっ。」

二人は走り出した。
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