生きて 強く
《2》
いつもと変わらない朝。
朝の光はまだ夏を忘れさせないほどの輝き。
周りを行き交うサラリーマンや学生達も、笑顔で挨拶したり、眠そうにあくびしたりしている。
本当にいつもと何ら変わりのない朝。
でも、私の心の中は変わっていた……。
変わってる?
いや、前と変わってない。
裕一郎に告白する前、片思いだったあの時に戻っただけだ。
昨日さんざん声を張り上げて、目を何度も擦って、悲しさのあまり琢也の背中を何度も叩いた。
琢也はずっと傍にいて、背中を貸してくれてた。
それなのに、家に帰った後もまだ足りなくて……。
目ははれて、哀しくて眠れなくて、隈まで出来てしまった。
朝の光はまだ夏を忘れさせないほどの輝き。
周りを行き交うサラリーマンや学生達も、笑顔で挨拶したり、眠そうにあくびしたりしている。
本当にいつもと何ら変わりのない朝。
でも、私の心の中は変わっていた……。
変わってる?
いや、前と変わってない。
裕一郎に告白する前、片思いだったあの時に戻っただけだ。
昨日さんざん声を張り上げて、目を何度も擦って、悲しさのあまり琢也の背中を何度も叩いた。
琢也はずっと傍にいて、背中を貸してくれてた。
それなのに、家に帰った後もまだ足りなくて……。
目ははれて、哀しくて眠れなくて、隈まで出来てしまった。