生きて 強く
「あのえ~と、ごめんなさい海音寺さん。
眠りを妨げちゃって……
保健室にいるとはもしかして、具合悪いんですか?」
私は素早く起き上がり、探りを入れるように恐る恐る口を開いた。
そんな私の言葉に彼は、
困ったような笑顔でこちらに近付いて来た。
しゃがんで、私が座っているベッドに肘をついてこちらを見つめてくる。
「ハハ……んで敬語なんだよ?
遠慮なくタメ語でいーよ。
それに海音寺さんって堅苦し~。
呼び捨てか、聖って読んでも良いよ!」
いくら相手が留年してクラスメイトだとしても、
年上で今日初めて話す人を呼び捨てにするのは少し抵抗があった。
「呼び捨てはちょっと……
じゃあ か、海音寺くんって呼ぶね」
「んー…ま、今はそれでい~よ!」
そう言って笑うと海音寺くんは、立ち上がって私の頭を少し乱暴に掻き回した。
「ちょっ!
髪がぐちゃぐちゃになっちゃう。
止めて!!」
声を大にして頭を掻き回す手を払いのけて、
相手を思いっきり睨みつけてやる。
眠りを妨げちゃって……
保健室にいるとはもしかして、具合悪いんですか?」
私は素早く起き上がり、探りを入れるように恐る恐る口を開いた。
そんな私の言葉に彼は、
困ったような笑顔でこちらに近付いて来た。
しゃがんで、私が座っているベッドに肘をついてこちらを見つめてくる。
「ハハ……んで敬語なんだよ?
遠慮なくタメ語でいーよ。
それに海音寺さんって堅苦し~。
呼び捨てか、聖って読んでも良いよ!」
いくら相手が留年してクラスメイトだとしても、
年上で今日初めて話す人を呼び捨てにするのは少し抵抗があった。
「呼び捨てはちょっと……
じゃあ か、海音寺くんって呼ぶね」
「んー…ま、今はそれでい~よ!」
そう言って笑うと海音寺くんは、立ち上がって私の頭を少し乱暴に掻き回した。
「ちょっ!
髪がぐちゃぐちゃになっちゃう。
止めて!!」
声を大にして頭を掻き回す手を払いのけて、
相手を思いっきり睨みつけてやる。