青色下校
一曲吹き終わって、しばらく息を整える。
こんなに吹くのが楽しいなんて…
憂鬱だった部活も彼がいたら楽しいんだろうな…
「君、うまいね!」
彼が声を上げた
「そんな…あなたのほうが十分上手いよ!」
あたしが言うと彼はニッコリ笑った
「僕、井上拓哉。君は?」
「あたしは岡田綾香です!」
「コンクール、僕たちは敵だろうけど。きっと君を探し出すよ」
「うん…!!全国でね♪」
全国、きっと会えるよね。
きっとあたしは吹奏楽のみんなで行って見せるよ、全国の頂点へ
終わり