エリート室長の甘い素顔
「おい。目ぇ覚めたんならもう一回やらせろ。昨日のあれだけじゃ、物足んねーんだけど」
(は?)
大谷の言葉に、悠里は思わず顔を上げた。そして彼と目が合って更に驚く。
(髪が下りてる……)
大谷の髪は全体に短めなのに、整髪料か何かでいつもパリッと固めている。
前髪は軽く立たせて後ろ向きに流してあるから、それがふわりと額に落ちているのを見るのは初めてだった。
(印象が全然違う)
下手に長年の付き合いがある分、初めて見る姿というのが新鮮すぎて、悠里は口を開けたままポーっと見惚れてしまった。
「おーい、聞いてたか? もう一回やらせろって」
大谷におでこをつつかれて、悠里はハッとする。
(え、なに? もう一回って……)
大谷の要求内容がやっと頭に入ってきたのと同時に、また悠里の顔は真っ赤に染まった。
「無理ですっ! 朝からそんな事したら、恥ずかしくて死にますっ!」
それを聞いた大谷は一瞬目を丸くした後、ゲラゲラ笑って言った。
「これから散々やりまくるんだから、いちいち恥ずかしがってたら、心臓がもたねーぞ?」
悠里は、それを聞いて全身を硬直させた。
「やっ、やりまくるって……ちょっと!」
(もう少し、言い方ってものがっ……)
すると大谷は、わざとらしく表情を曇らせて言う。
「なに? じゃあお前……もう俺とやりたくねーの?」
「は? そ、そんなこと言ってませんっ」
そこで大谷はニヤッと笑うと、悠里の顔を大きな手で包むようにして固定した。
これでは、顔を背けることが出来ない。
「じゃあやろうぜ。一日中とは言わねぇから。今日は一回だけでいいよ」
「今日はって……」
ツッコミどころがありすぎて、どこから手をつけていいのかわからない。
結局長い長い「一回だけ」を終える頃には、悠里は羞恥もどこかに吹き飛び、大谷との体力の違いをしみじみと実感することになった。
(は?)
大谷の言葉に、悠里は思わず顔を上げた。そして彼と目が合って更に驚く。
(髪が下りてる……)
大谷の髪は全体に短めなのに、整髪料か何かでいつもパリッと固めている。
前髪は軽く立たせて後ろ向きに流してあるから、それがふわりと額に落ちているのを見るのは初めてだった。
(印象が全然違う)
下手に長年の付き合いがある分、初めて見る姿というのが新鮮すぎて、悠里は口を開けたままポーっと見惚れてしまった。
「おーい、聞いてたか? もう一回やらせろって」
大谷におでこをつつかれて、悠里はハッとする。
(え、なに? もう一回って……)
大谷の要求内容がやっと頭に入ってきたのと同時に、また悠里の顔は真っ赤に染まった。
「無理ですっ! 朝からそんな事したら、恥ずかしくて死にますっ!」
それを聞いた大谷は一瞬目を丸くした後、ゲラゲラ笑って言った。
「これから散々やりまくるんだから、いちいち恥ずかしがってたら、心臓がもたねーぞ?」
悠里は、それを聞いて全身を硬直させた。
「やっ、やりまくるって……ちょっと!」
(もう少し、言い方ってものがっ……)
すると大谷は、わざとらしく表情を曇らせて言う。
「なに? じゃあお前……もう俺とやりたくねーの?」
「は? そ、そんなこと言ってませんっ」
そこで大谷はニヤッと笑うと、悠里の顔を大きな手で包むようにして固定した。
これでは、顔を背けることが出来ない。
「じゃあやろうぜ。一日中とは言わねぇから。今日は一回だけでいいよ」
「今日はって……」
ツッコミどころがありすぎて、どこから手をつけていいのかわからない。
結局長い長い「一回だけ」を終える頃には、悠里は羞恥もどこかに吹き飛び、大谷との体力の違いをしみじみと実感することになった。